8月9日〜8月15日の人気ランキングの集計が出ましたので発表いたします★
今月は何がランクインするかな〜
第10位 「蜘蛛の糸」
第10位は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」でした。
あらすじ:生前に殺人、放火、盗みなどの凶悪な罪を犯した大泥棒犍陀多(かんだた)は地獄の血の池の中でもがいていた。
そんな凶悪な罪を犯した彼でも一度だけいいことをしていた。
道端の小さな蜘蛛の命を思いやり踏み殺したりはぜずに助けたのだった。
そのことを思い出したお釈迦様は地獄から救い出してやろうと一本の蜘蛛の糸を垂らすが・・・。
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第9位 剣客商売シリーズ「白い鬼」
第9位は池波正太郎剣客商売シリーズの「白い鬼」でした。
池波正太郎作品も人気が根強く、毎週ランクインを果たしております。
あらすじ:秋山小兵衛の若き日の愛弟子が斬り殺された事件と、江戸市中の三か所で女が殺され、陰所を左の乳房が抉られていた意事件、二つの事件の接点に浮かび上がった異常な殺人鬼の正体を、復讐の念に燃えた秋山小兵衛が追う・・・。
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第8位 「旧約聖書を知っていますか」
第8位は阿刀田高の「旧約聖書を知っていますか」でした。旧約聖書、新約聖書共に一度は頭に入れたい!と勉強する方がたくさんいらっしゃいますが、宗教観のない私達が原文を読んでもいまいちピンと来ないのでこちらの「旧約聖書を知っていますか」がおすすめです。
巷では、旧約聖書のダイジェスト版とも言われたりもしているほどわかりやすい作品となっております。
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第7位 「日本婦道記」
第7位は山本周五郎の「日本婦道記」です。
厳しい武家社会の中で家族のために強く生きた女性を描いた作品です。
あらすじ:妻が死に、久しぶりに握ったその手は酷く荒れていた・・・。金銭では困らせた覚えはなく、優雅な毎日を送っているとばかり思っていたが・・・。
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第6位 「行人」
第6位は、夏目漱石の「行人」でした。
重すぎる現代知識人の苦悩を描いた行人はいきなりの6位にランクイン!
あらすじ:夏目漱石の後期三部作の一つとも言われる「行人」は、
友達、兄、帰ってから、塵労の4編からなっています。
死、男女、精神について、現代知識人の苦悩を描いています。
「友達」
二郎が友達の三沢と大阪で落ち合い高野山に登る予定だったのですが、三沢からの連絡がなく
二郎は待ちくたびれてしまいます。
なんと三沢は大阪に着いた途端病気になってしまい、入院していたのでした。
三沢が入院前に泊まっていた宿に泊まりながら、三沢のお見舞いに行く毎日を過ごすようになった二郎でしたが、
二郎は元芸者の女性が気になります。
気にしていたのは二郎だけではなく、三沢もでした。
三沢は入院する前に女性に出会っていたのでした。
三沢は大阪で汽車を降りた後、汽車の中で仲良くなった男達と飲みに行くことになりました。
その際に芸者として宴席に出てきて知り合ったそうです。
具合を悪そうにしていたのに、「不調は酒で吹き飛ばしてしまえ。」と、
三沢は酒をすすめてしまったのです。
自分がすすめた酒が病気の原因の一つではないかと自負の念に責められていました。
病気が治った三沢は彼女の病室を訪ねます。
二郎からお金を借りて三沢は彼女にお金を渡しました。
そして退院後、どうしてそこまで彼女を気にかけるのかを二郎に話し始めました・・・。
「兄」
三沢と別れた後、二郎は東京からやってきた母、兄、兄嫁と合流します。
可愛がっている女中の未来の夫に会うのと、観光をしに大阪にやってきました。
観光をしていた4人でしたが、母が二郎にこっそりといいました。
「一郎(兄)と、その嫁が上手くいってないようだ」と。
一郎自身も嫁との関係について悩んでいました。
嫁は二郎に惚れているのではないかとも疑っているようでした。
一郎は嫁を試すために二郎に嫁と二人っきりになり試して欲しいと頼みました。
二郎は断りましたが、兄嫁の気持ちを聞くだけならと、和歌山の料理屋に向かいました。
料理屋にいる間に激しい雨が降り、電話も通じずに結局二人は一泊することになってしまいました。
二人の間には何も起こらず無事に朝を迎えるのですが、兄嫁の意外すぎる一面をしり驚く二郎でした・・・。
一郎には「東京に帰ったら話します。」と言って、4人で東京に帰るのでした。
「帰ってから」
この家族が抱えている問題は三つありました。
一つは一郎と嫁の仲がよくないこと、
もう一つは一郎とその妹の重が仲が良すぎること、
最後は重と嫁の仲が良くないことでした。
重も二郎も良い年頃なので家から出さなければいけないと母が心配をしています。
家を出るということはほぼ結婚を意味するのでなかなか難しい話と思われました。
しかし二郎は就職し、あっさりと下宿先に引っ越していきました。
「塵労」
二郎は三沢から一郎が講義中につじつまの合わないことを言ったと聞きました。
普段から真面目でミスをあまりしない兄に違和感をおぼえ、
一郎の友人のHさんに兄を旅行に連れ出して貰うように頼みました。
旅行中の兄の様子を観察して手紙に書いて送って欲しいとお願いします。
Hさんはそのお願いを引き受け、一郎と旅行に行きました。
二人が旅行に出かけて十日ほど立った頃Hさんからとても長い手紙が届きます。
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第5位 「ギリシア神話を知っていますか」
根強い人気作品の1つ、知っていますかシリーズ、
こちら前回に引き続きランクインしました。
宗教教育のない日本人に向けて、阿刀田高がわかりやすく、ギリシア神話をまとめた作品です。
子供から大人まで、幅広い世代の方が手に取る名作です。
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第4位 「枕草子」
第4位は清少納言の「枕草子」でした。
先週の1位からは落ちましたが、中々の人気ぶりです。
気になる方は、前々回のランキングをどうぞ★
第3位 「伊豆の踊子」
第3位川端康成の「伊豆の踊子」でした。
孤独を忘れるため伊豆に旅行にきた「私」と純粋無垢な踊り子の淡い恋の旅をノーベル賞文学作家の川端康成が切なく描かれた作品です。
あらすじ:若き「私」は悩み、自分の存在意義を探しに伊豆へ
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、
雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。
孤児として育ち孤独を感じた「私」はその思いに耐えかねて伊豆の旅にでることにした。
その道中で下田に向かう旅芸人の一行に出会い、
その中に居た一人の踊り子に惹かれ旅を共にするとこにしたが・・・。
高校に通える事が庶民にとってはとても珍しい時代で
当時の高校生の特別感を垣間見る事が出来き、伊豆の波間に
孤独の不安と純粋な恋心がキラリと光る。
主人公の「私」と踊り子の揺れ動く心を丹念に描いた作品。
1926年、大正15年に雑誌「文藝時代」の1月号にて発表されてから90年あまり。
英語翻訳版(英題:The Izu Dancer)はエドワード・サイデンステッカーが訳し、ドイツ、中国、ポルトガル、イタリア、
スペイン、オランダ、ロシア、フランスなど世界各国で翻訳され、日本をはじめとする各国で
今も読み継がれている不朽の名作。
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第2位 「眠れる美女」
第2位は川端康成の「眠れる美女」でした。
若さへの執着で少し歪んだ世界が楽しめる作品になっています。
変態おじさんって感じの作品だったね〜
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第1位 「雪国」
第1位は川端康成の「雪国」でした!
暑い・・・からでしょうか?
暑さを紛らわすために寒い雪国の話を聞いてるのでしょうかね。
暑い夏は怪談物や、夏が題材になっている作品が上位にくると思っていたのでわたしもびっくりしました。
あらすじ:国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
文筆家の島村は妻と子を残し、半年前に出会った芸者の駒子に会いに
汽車に乗って温泉町の雪国にやってきた。妻子を裏切り、
駒子を一途に愛することが出来ない川島と、
島村に情熱的に思いを寄せる駒子は深い関係になったが、
別れなければいけないと感じ始める・・・。
そんな中、温泉宿がある村で火事が起こった・・・。
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今週は川端康成の作品が3作品、阿刀田高の知っていますシリーズが2作品ランクインしました。
阿刀田高先生強すぎる・・・・。
前回、前々回と1位をとっていた「枕草子」は4位に落ちましたが、それでも700タイトル以上ある作品の中で上位に居続けるのはすごいことだと思います。
ランキングは、季節や、気候、その時の時代によっても変わるので面白いです。
来週はどんな作品がランクインするのかな〜
お楽しみに!

honami

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